民進党広島県第4区総支部長
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活動報告詳細

【コラム】舞鶴の声を聴く

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知人からの誘いで、シベリア抑留から解放され、舞鶴へ引揚船で戻った方のお話を聴く機会がありました。実は、私の祖父もシベリアから舞鶴へ帰還した者の一人で、生前にそのことに一度だけ触れたことがありました。当時は、まだ幼かったこともあり、この話題について深く耳を傾けることはなかったのですが、祖父はその後はこの話題に対して一切口を開くことをしませんでした。

自分の祖父が体験し感じたことを歴史の一点に降り立ち、理解したいと思いました。ご講演者は90歳近いご高齢と聞いておりましたが矍鑠とされており、3時間演題に立ったままでお話される姿が目に焼き付いています。その中で特に印象的な言葉がありました。

「水になって生きる」

私たち人間の体の大半は水であること、水は生命に滋養を与える、水は容器に移すとどんな形にも姿を変えることなどを挙げられました。話を聞くとある種、天地自然の理を体感でつかんでおられたこと、そしてそれほどまでに過酷な環境だったことを伺い知りました。

いつも思うことがあります。
こうした人生の極限の経験をされた方の言葉には必ず家族の姿が見えるということです。そして、それを乗り越えた方々には深い深い愛情が備わっていることを感じます。この方にも生きて帰ってくることを50年間待ち続けた家族がおられました。

いつしか私たちにとって、祖国が目に見えづらいものになっていはしないか。それは、終戦後に経済成長を遂げ、物質的な豊かさや安心を享受する一方で、裏に隠れてしまった影のようなものなのかもしれません。講演者の、日本人として生き抜くという言葉を受け止めることで自分自身を振り返る良き機会をいただきました。

これからも学び続けます!